(1)物部村への恩返し
 山深い自然に囲まれた高知県物部村で生まれ育ったミホさんは、海外留学の経験から、自分を育ててくれた家族や故郷の人々の有り難さに改めて気付き、何か恩返しができればと、実生ゆずの生産者ムネさんやご家族の頼もしい協力の元、「物部実生ゆずの会」を始めました。

 「物部実生ゆずの会」は、物部村の特産であるゆずを通して、物部の良さを知ってもらい、また、食生活の大切さや予防医学の考え方から、完全無農薬、自然素材にこだわって、ゆず果汁やゆずを使った製品の普及に努めています。
 
       
    (2)天上のゆず畑
 ムネさんのゆず畑は、四国の山の峰峰がどこまでも見渡せるほど景色の素晴らしい山の上にあります。ムネさんの一家はここで何百年もこの畑を守っているそうです。

 実生ゆずは、普通の苗を植えて育てるものとは違い、種から芽を出したものを何十年もかけて面倒をみながら、自然に近い状態で成木に育てます。ムネさんの畑でゆずを育て始めたのは百年以上前になるとか。それもどこからか飛んできた種が自然と育って生えた一本のゆずの木から始まったそうです。
 
       
 
  (3)収穫の様子
 ゆずの収穫は11初旬〜中旬にかけて。実生ゆずは通常のゆずの木の2倍ほどの背丈があります。手製の木のはしごなど、手に馴染んだ7つ道具を使って、ひとつひとつ実を収穫していきます。

  意外と知られていませんが、ゆずの木には立派なトゲが生えていて、収穫の最中にこのトゲに腕や手を傷つけられることもしょっちゅうだそう……。高い所での作業な上に、この立派なトゲのおかげで、注意しないと危険がつきまとうため収穫の間は気がぬけません。
 
       
 
  (4)昔ながらの果汁絞り
 収穫したゆずを絞るのはおばあちゃんの仕事です。昔ながらの絞り機を使って、ひとつひとつ果汁を絞っていきます。微妙な手加減で果汁の風味が変わってしまうので、このやり方は一切変えていないそう。コンテナ4箱分のゆずを絞って、やっとバケツ一杯のゆず果汁が出来ます。

 最後は木綿の布でこしていきます。 これもおばあちゃんの手作業です。
 
       
 
 

(5)くり抜き&天日干し
 果汁を絞った後の皮は、中身を丁寧にくり抜いて丸一日天日干しにします。収穫の時期には、家族総出で作業しても終わるのは夜中だとか。でもこの作業を怠るといい商品ができないので手は抜けません。

 天日干しにした皮は、温浴剤用に細かく刻んでいきます。カレー用には、さらに完全に乾燥するまでひとつひとつひっくり返しなら、じっくり干していきます。

 
       
 
 

(6)飾りも手を抜きません!
 贈答用のパッケージにつける飾りや木箱も、なんと全て手作り!飾りは、高知県の和紙を使ったちぎり絵でゆずをかたどっています。箱はバーナーで焼いて風合いを出したりと、とても凝った代物です。出来上がりはとっても味わい深くておしゃれ。こうした作業は、ゆくゆくはハンディキャップを持った人達の自立支援に役立てられれば……、と考えているそうです。

 最初から最後まで手作業を守り抜き、便利な機械に慣れた目から見ると、気の遠くなる程手間ひまをかけていますが、それでも、お客さまの喜ぶ顔が見れたり、物部の方々と協力して一緒に作業できることがとても嬉しいそうです。

 物部の豊かな自然と、愛情豊かな人々に育てられたゆずの風味を、是非お楽しみください!

 
     
 
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